AMERICAN DIARY
PART 3
シェパード家のアメリカだより
みなさま、お元気ですか?いよいよ冬休みですね。こちらは、11月後半から何度か雪が降りましたが、雪が止んだ後も気温がなかなか上がらない為、木の枝に降り積もった雪が凍ったまましばらく残っている様子がとてもきれいです。
こちらは、毎年11月第4木曜日に催されるサンクスギビングからクリスマスへとホリディが続き、どこもかしこも賑やかです。サンクスギビングは子ども達の小学校は5連休、当日は大人もお休みをとりターキーをメインにごちそうを食べ休暇を楽みます。そして翌日金曜日には、ブラックフライデーと呼ばれる年末商戦の始まりである特大セールが催されます。私も朝4時起きし、大きな市街地で朝6時からショッピングを楽しみました。12月に入ると子ども達の通う小学校ではクリスマスコンサートが行われました。コンサートは昼2時と夜7時の2公演。夜の部には保護者や親戚の方々が大勢来ていました。子ども達もドレスアップして楽しそうにパフォーマンスを楽しみました。また先日はクリスマスパーティが学校でもあり、子ども達は、当番の保護者が持ち寄ったお菓子等をいただいたり、映画を見たり、ゲームをして過ごしたようです。ちなみに私はベビーキャロットとディップの担当でした。
さて、今回は子ども達の通う小学校事情で『日本の小学校ではありえない!?』と思った事をいくつか紹介したいと思います。
アメリカの学校給食
こちらの学校給食は、希望で朝食も食べられます。日替りでシリアル・パンケーキ・フレンチトースト他ブレックファーストピザなんてメニューもあります。ランチも日替りでハンバーガー・ホットドッグ・ピザ・チキンナゲットなどのメインにフライドポテト・マッシュポテト・チップスが付く他、野菜が1種類とフルーツにミルクかチョコレートミルクかを選びます。正直かなりジャンキーなメニューです。なので自分のランチを家から持ってくる子ども達もいます。給食当番はなく、カフェテリアでいただきます。親が子どもと一緒に給食を食べたい場合は、当日お金を払えば簡単に食べられます。先日子ども達と一緒に給食を食べてみたのですが、日本の給食に比べて量が少なく思いました。日本の給食は栄養のバランスがしっかり考えられていて有り難いなあと改めて感じました。
かなりリラックス
我が子の通う小学校は普通の田舎の公立小学校ですが、服装などかなり自由です。特に女子。もちろん全員がそうというわけではありませんが、特に規則などないらしくアクセサリー、お化粧、ネイルなどしている子もいます。男の子でピアスをしている子もいますよ。また学校行事としてパジャマを着てお気に入りのぬいぐるみを持って行く日、学校のテーマカラーを着ていく日、自分の好きなスポーツチームのTシャツを着ていく日などがある他、先生方もクレイジーハットデーといっておもしろい帽子を一日中かぶる日、物語の主人公に仮装して授業する日もあります。
また夏の暑いある日のこと。子ども達が『今日、校長先生が全校生徒にアイスを買ってきてくれたよ。』というからびっくり。先生がごほうびとしてお菓子をくれる事も珍しくなく、前回も少し触れましたが、クラスメイトの誕生日がくると、誕生日の子どもからカップケーキやクッキー等をお祝いとして配られるのが習慣になっているようです。子ども達、結構学校でおやつをいただいていました。
学校の体制
保健室と職員室がありません。こちらでは、子ども達は休み時間になると全員校庭へ出なければならないのですが、ある日お腹がいたくなった我が子は、その旨を担任の先生に訴えると事務室(事務員さんが一人いるだけです。)へ行くように伝えられ、連絡をもらった私が事務室へ行くと端っこの椅子にちょこんと座っていました。そのまま家に連れ帰ったのですが、少し様子を見るため横になれるベッドも、保健室もありませんでした。また、先生方には職員室はなく、あるのは職員専用のロッカールーム。あとは教室での先生のスペースが広いように感じました。ちなみに4時半過ぎるとほとんどの先生は帰宅し、教室には鍵がかけられてしまいますが、担任の先生とはメールや電話で連絡が取れるようになっています。ちなみに、翌日の宿題や予定はオンラインで先生のページから確認が出来たり、テスト前は教科別に練習問題がだされるので、子ども達はパソコンを使い学習する機会がとても多かっのですが、楽しみながら学習出来ていたように思えます。
ところ変われば実情も変わりますよね、大変勉強になりました。そして我が子達、様々な違いに戸惑うこともあったのかもしれませんが、たくさん経験し、たくさん成長しました。楽しかった思い出を胸に、もう間もなく帰国です。あっという間のでしたが、本当に盛り沢山のかけ足の4ヵ月でした。アメリカからの便りは今回が最後となりますが、まだまだお話したいことがたくさんあります。年明け、またスクールで、カフェでみなさんにお会いしながらお話させていただけたらと思います。
みなさまにとって実り多い1年の締めくくり、そして幸多い新年でありますよう、こころよりお祈り申し上げます。Merry Christmas and a happy new year!
AMERICAN DIARY
PART 2
シェパード家のアメリカだより
みなさま、お元気ですか?アイトゥアイのハロウィンパーティもお陰さまで大成功に終わりました。今年も楽しかったですね。参加者の皆様、ご近所の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。さて、一時帰国を終えアメリカに戻ると、アイオワではいよいよ雪が舞いました。まだまだ気持ちのよい秋の陽射しも降り注ぐのですが、寒い冬が間近に迫っています。お話したい事はたくさんあるのですが、今回は私の見た本場アメリカのハロウィンについてお話します。(地域によって異なる場合もあることご了承ください。)
9月に入るとあちらこちらのお店はハロウィン特設コーナーが設けられ、コスチュームやデコレーショングッズでいっぱいです!キャンディの詰め合わせも大袋入りでお手頃価格です。(アメ以外のキットカットとかチョコレート類もキャンディとよびます。)大人も楽しめるイベントとして、グッズもゾンビ系や小さい子どもが泣いてしまいそうなデザインが主流です。(ちなみにホームセンターなどでは隣りのコーナーに、もうクリスマスツリーやクリスマスグッズも売られていてびっくり。)我が家の子ども達は今回3回トリックオアトリートに参加しました。
1回目は、10月半ばにキャンプ場にて。ブライアンママに連れられるがままキャンプ場に到着すると、30台を超えるキャンパー(キャンピングカー)周辺を数百人の親子が周り歩いていました。聞くところによると、子ども達にキャンディをあげたい方々が集まり、キャンプしながらハロウィンを楽しむということらしです。キャンパーによってテーマがあり、仮装を見るだけでも楽しめました。
2回目は30日ハロウィン前日。さすがに小学校では、事前にコスチューム禁止の通知が来ていましたが、午後はハロウィンパーティでお菓子を食べ、ゲームを楽しんだそうです。(ちなみに、お菓子はハロウィン担当のお母様方が集まり相談して、お菓子を持ってくるそうです。私はクリスマス担当になってみました。そうそう、お菓子と言えば、子どもの誕生日がくると家からお祝いのカップケーキなどを学校に持ってきてクラスメイトに振る舞うそう。そして、誕生日の子どもは給食の時間に特別に外食を許され、午後の休み時間に帰って来るのもアリのようです。かっこ書き以上。)子どもたちは学校から帰宅すると急いでコスチュームに着替え、町の中心部でおだけをまわるトリックオアトリートに参加。レストランはアイスクリーム無料券、歯医者さんは歯ブラシなどキャンディ以外のものもありました。
最後は31日の当日、夕方5時〜8時。ブライアンパパと一緒に近所をまわる事になったのですが、なぜか車で移動…ご近所ですよね?理由はすぐに分かりました。小さな町といっても中西部の家々。横一本道を端から端まで歩くとかなり時間もかかり、日が暮れるとものすごく寒いのです。キャンディをくれるお家の目印は門灯です。門灯のついているお家はドアベルを鳴らすと出てきてくれます。我が子は、これ何ヵ月分?という大量のキャンディをもらい、歩き疲れ7時にギプアップ。子ども達のほとんどは家族と一緒にまわっていて、キャンディを渡す方ももらう方もみな笑顔で楽しそうで、ハロウィンはアメリカ人にとって大切なお祭りだと改めて感じました。それではまた、『シェパード家のアメリカだよりPart3』をお楽しみに!
American Diary
part 1
シェパード家のアメリカだより
アイトゥアイの生徒・保護者のみなさま、お変わりありませんか? 私たちがアメリカに来てから1ヵ月が経ちました。子ども達にとっては新しい経験の連続ですが、少しずつ 学校生活に慣れてきたようです。アメリカの人々、生活、食事など、みなさんにお伝えしたことがたくさん ありますが、今回は、我が子を通して見た『アメリカの小学校ってこんな感じ!』や『外国語を学ぶという こと』についてお伝えしたいと思います。
子ども達が通う小学校には、6歳児(日本でいう年長さん)から小学校4年生までの子ども達がいます。 同じ建物内にプリスクールもあり4、5歳児もいます。こちらは2学期制で、今回は子ども達2人とも、1 学期の間4年生クラスに通っています。4年生は3クラスあり各クラス20名ほどです。教室内は、担任の 先生によってレイアウトも違うのですが、教室の3分の1は読書の場やフリースペースとしてソファーやベ ンチ、カーペットなどがあります。カラフルで、学校というよりお家のような雰囲気です。 子ども達は登校すると、廊下のロッカーにバックパックを入れ、筆箱と宿題を手に教室へ入ります。上履き はありません。体育着もありません。体育館用のスニーカーはロッカーに入れておきます。えんぴつは学校 で削ります。授業は午前中に3科目(社会、理科、算数)あり、給食は11時10分から全学年一緒に、カ フェテリアで食べます。休み時間をはさみ11時50分には午後の授業が始まります。ここから6コマも授 業があるのですが、15分だったり、30分だったり様々で、スペリング(新しい単語を習う;日本で言え ば漢字でしょうか)、読書、読み書き、読解、パソコンのタイピングの授業が毎日あります。その他、日替 わりで音楽や体育があります。コンピューターが20台ほどある部屋が3つあり、さらに教室でもラップ トップが一人1台使えます。子ども達は図書室で本を借り、授業で読み、読んだあとにパソコンで本の内容 について答えるテストを毎日受けています。“ちゃんと理解しているか?”が重要なポイントのようです。また 宿題にも読書20分が含まれ、その他筆記体の練習や算数プリント等があります。毎週金曜日にはスペリン グテストがあり、自主学習もしなければなりません。読み書きに時間のかかる我が子は宿題に追われている のですが、担任の先生がホームページに毎日宿題や連絡事項のアップ、リンクでタイピング練習や新しい単 語クイズを掲載してくれるので、パソコンで楽しみながら自主学習ができ、助かっています。それでも今は サマータイムで夜7時半くらいまで明るいので、友達と公園で遊んだり、夕食後に暗くなるまで庭で遊んだ りしていますよ。
さて1ヵ月経ち、我が子の英語がどう変わったか?といいますと、2、3歳児が日ごとに言葉が増えてい くような感じです。新学期当初”Yes” ”No” “I don’t know”がほとんどだった長女は、自己紹介の紙の『すきな 色』に”red”と書いたそう。本当は『むらさき』と書きたかったが”purple”が書けなかったからとがっかりして 帰ってきました。家にはグランパ、グランマが一緒に住んでいるので、皆といる時は英語なのですが、宿題 や子ども達だけと居る時は私も日本語で会話していました。日ごとに学校生活に慣れてくると、英会話が単 語から短い文章に変わりました。そして最近では兄妹同士の会話が英語になり、私にも英語で話かけてくる ようになりました。なんとなく予想はしていましたが、1ヵ月でこんなに話せるようになるんだなあとおど ろきました。また、宿題の読書も毎日必ずあるので我が子も日々せっせと本を読んでいます。リーディング 力も着実に上がっています。 だいぶ長くなってしまいましたので、また次回『シェパード家のアメリカだより』で近況報告させていた だきますね!To be continued...